動物たちと身近に接していると、ときおりその不思議な能力に驚かされることがあります。なかには、科学的には未解明の不思議なものや、古い言い伝えのようなものもありますよね。
最近では、大地震や津波などの災害を動物が予知しているのではないか、という話題も多く聞かれます。
たとえば、カラスやネズミが災害発生の数日前から大群となって集団移動し姿を消すという話。また、ナマズやミミズなどが地震発生の数時間前から暴れ出すという説も有名ですね。スマトラ島沖地震の際には、発生の直前に、観光客を乗せるための象が突然暴れ出して丘の上まで逃げたのだそうです。
■死を知らせる鳥たちの言い伝え
教えて!gooでは、こんなQ&Aがありました。
「動物にまつわる不思議な話」
質問者taka113さんは、こんな体験談を投稿しています。
「最近母と祖母がこんな話をしていました。『今日の朝、カラスが妙な声で鳴いていると思ったら、近所の○○さんが亡くなったそうだ』と言ったような話です。二人とも同じことを感じていて、夕方に不幸を伝えにきた町内会の使いが来て『やっぱり』と思ったそうです。どうも、カラスが老人が亡くなったことを知らせに来るというようなことらしい。しかも、その声は聞こえる人に、特に大人の女性にしか聞こえないらしく、母に言わせると前にも同じことがあったそうです」
カラスはかなり賢い鳥だということですし、真っ黒な姿をどことなく不気味に感じる人も多いようで、似たような言い伝えは全国にあるようです。また、地域によっては別の種類の鳥であることも。
「私の出身地では港町のせいか、『とんび』が多いんです。で、とんびが今日はなんか沢山ぐるぐる飛んでる→飛んでる所の下の家で人が亡くなる…ということがあります」(noname#4473)
「アルゼンチンのパンパに住んでいたガウチョ(インディオの母とスペイン人の父を持つ混血の牧童)はフクロウが鳴くと死者が出るといって、フクロウを見つけるとどこまでも馬で追いかけて殺したそうです」(noname#118466)
■阪神大震災の前日に姿を消した魚たち
また、なかにはこんなエピソードも。
「友人数人と、神戸のとある場所に釣りに行きました。その場所は、魚がたくさんいる絶好の釣りの穴場で、それまでも何度もそこに釣りに行って、外れは一度もなかったのですが、その日に限って1匹も釣れず、アタリ(魚が餌をつついたりすること)さえなく、『どうも今日は魚がいないらしい、おかしいね』と言いながら帰ってきました。それは、阪神大震災の前日のことでした…」(yum_pさん)
「動物の地震予知」については科学的にはいまだ解明されていません。でも、過酷な自然界を生き延びるために、野生の生き物たちが鋭敏な危険察知能力を保持しているということはありうるかもしれませんね。
もしかするとそれは、高度に文明化することで人間が手放してしまった「自然との一体感覚」のようなものなのかもしれません。
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